【イベント】蜷川幸雄演出 舞台『コースト・オブ・ユートピア』  東京渋谷Bunkamuraシアターコクーン

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「コースト・オブ・ユートピア」 (Bunkamura) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ

蜷川幸雄演出の舞台『コースト・オブ・ユートピア ユートピアの岸へ』を観劇してきました。この日は、1部、2部、3部すべてが一日で上映される日であり千秋楽。ぶちゃけて書くと、3部まで見ていると22時半が終わりなので終電間に合わない。それで、泣く泣く3部はスルーして1部、2部を観てきました。1部、2部それぞれが3時間あり、計6時間。翻訳劇でもあり、ロシア文学という馴染みのない異国の難解な物語にぐったりでした。

要は、ロシア文学の知識人たちが織りなす群像劇。

1部 VOYAGE 『船出』 1833から1844 (公式パンフレットより)
前近代的な農奴制が根強く続いている19世紀のロシア。物語は1833年、プレムーヒノにある名門貴族バクーニン一家の領地から始まる。家長のアレクサンドルと妻ヴァルヴァーラ、そして4人の娘たち(リューボーフィ、ヴァレンカ、タチヤーナ、アレクサンドラ)、そして砲兵士官学校在学中の長男ミハイル。

2年後ヴァレンカの懐妊を喜ぶ家族の前に、突然ミハイルが帰ってくる。大喜びする家族。だが、その理由が士官学校を勝手に退校したことだと知るや、アレクサンドルはミハイルに怒りを爆発させ、父子の間には深い溝が刻まれる。姉妹もまた奔放な兄の言動に刺激され、自立への憧れが強まるとともに、一家の結束はゆるやかにほどけていく。

一方、モスクワに飛び出したミハイルの周囲では、新しい思想や哲学を求める若き知識人同士の輪が広がり始めていた。思想家ゲルツェン、ゲルツェンの親にして詩人のオガーリョフ、文芸批評家べリンスキー、作家志望のツルゲーネフ、哲学者スタンケーヴィチ・・・。

母国を愛するが故に革命に向かって進もうとする、彼らの友情と思想はまっすぐで情熱的だ。さらにはミハイルの四姉妹や、進歩的な考え方を持つバイエル夫人の娘ナタリーらとの恋も絡み、青春のただなか、夢と愛情と思想の狭間でもがく若者の姿が、あざやアkに喜劇的に描かれる。



2部 SHIPWRECK 『難破』 1846から1852 (公式パンフレットより)

ユートピア社会実現の夢に燃え、祖国ロシアから西欧各地へ旅立つ。妻ナタリーと家族をつくり、流刑も経験したゲルツェンは国からようやく得られた外国旅行の許可を使い、一家でパリへ移住する。一家のもとには学者や芸術家、革命家などの様々な志を持つ人が盛んに出入りしていた。

ゲルツェンと仲間たちは、パリから広がった王政打倒の1848年革命に期待を高めたが、折角生まれた共和政府が暴力で民衆を制圧する、その挫折を目の当たりにして落胆する。希望を喪失したゲルツェンは、友人であるドイツ人詩人ヘルヴェークとその妻エマを迎え、ニースで奇妙な共同生活を始める。だが、流行するロマン主義に強く影響されたナタリーはヘルヴェークとの情事に走り、ゲルツェンを深く傷つける。青春の時代が過ぎ、生活者となっていく彼らの思想と現実は次第に乖離していく。そして、ゲルツェンを襲う愛する者との別れ。

すべてを失ったゲルツェンは、イギリスへ向かう船上で、無政府主義者となり投獄中のバクーニンの幻を見る。破壊と革命への情熱を解くバクーニンに、『現在の幸福も手配できない我々が、未来の幸福を手配しようというのは思い上がりだ』と語る。愛と人生を模索しながら、母国ロシアの迷走を見つめ続けるゲルツェンの孤独な姿が克明に浮かび上がる。



舞台は四方を取り巻くようにして階下に舞台があり演者がいるシアターコクーン。椅子も映画館より

3部 SALVAGE 『漂着』 1853から1868 (公式パンフレットより)

失意のうちにロンドンに亡命したゲルツェンは、自宅をヨーロッパ各地からの亡命者たちの社交場として提供している。新しい人脈を得てロシア・ポーランド自由印刷を立ち上げ、『個人の自由こそ絶対的であるべきだと』と論じた自著【向こう岸から】のロシア語版を出版。諦めていた母国語での自著の記念すべき一冊目を、亡き妻ナタリーとの息子サーシャに想いを込めて手渡す。さらに盟友オガリョーフとともに大衆誌【鐘】を創刊する一方、オガリョーフの奔放な妻ナターシャと関係を持つという過ちを犯してしまう。

1861年、ついにロシアは農奴解放を実現する。喜びもつかの間、不徹底な改革に落胆するゲルツェン。その眼前に現れた、流刑地から逃亡し、テロを企てる強硬派となったバクーニンとも決裂。暴力革命に反対するゲルツェンは、次世代の革命家たちに“死人”であると罵られる。

壮年期を迎えた彼らの胸中に去来するのは、一体どんな想いなのか。少年時代から永く求め続けた革命の意義を、本当の人間の幸福とは・・・。



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