【映画】『ブラック・スワン』 新作映画批評 ダークサイドに落ちていくナタリー・ポートマンの妖艶演技がすごい ネタバレあり 

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話題の映画『ブラック・スワン』を妻 汐月瑠沙と一緒にホームグラウンドのユナイテッドシネマ上里で鑑賞してきました。公開初日から女性客中心にお客さんが入っているようですが、土曜14時30分の回を観ました。入場する際に、ポスタープレゼントもあり、得した気分。

バレエをお金を払って観たことがないし、白鳥の湖のあらすじもよく知らないので、前知識のないひとりの男性が観たという視点でここから先は読んでください。

まず、白鳥の湖とはどういう内容なのか。映画を観て、帰宅してからウィキペディアで調べてみた。

白鳥の湖』は、ピョートル・チャイコフスキーによって作曲されたバレエ音楽、およびそれを用いたバレエ作品。『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』と共に3大バレエと言われる。





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映画ではなく 白鳥の湖 あらすじ

序奏 オデットが花畑で花を摘んでいると悪魔ロッドバルトが現れ白鳥に変えてしまう。

第1幕

王宮の前庭

今日はジークフリート王子の21歳の誕生日。お城の前庭には王子の友人が集まり祝福の踊りを踊っている。そこへ王子の母が現われ、明日の王宮の舞踏会で花嫁を選ぶように言われる。まだ結婚したくない王子は物思いにふけり友人達と共に白鳥が住む湖へ狩りに向かう。

第2幕

静かな湖のほとり

白鳥たちが泳いでいるところへ月の光が出ると、たちまち娘たちの姿に変わっていった。その中でひときわ美しいオデット姫に王子は惹きつけられる。彼女は夜だけ人間の姿に戻ることができ、この呪いを解くただ一つの方法は、まだ誰も愛したことのない男性に愛を誓ってもらうこと。それを知った王子は明日の舞踏会に来るようオデットに言う。

第3幕

王宮の舞踏会

世界各国の踊りが繰り広げられているところへ、悪魔の娘オディールが現われる。王子は彼女を花嫁として選ぶが、それは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていた者であり、その様子を見ていたオデットは、王子の偽りを白鳥達に伝えるため湖へ走り去る。悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。

第4幕

もとの湖のほとり

破られた愛の誓いを嘆くオデットに王子は許しを請う。そこへ現われた悪魔に王子はかなわぬまでもと跳びかかった。激しい戦いの末、王子は悪魔を討ち破るが、白鳥たちの呪いは解けない。絶望した王子とオデットは湖に身を投げて来世で結ばれる。

メッセレル版以降、オデットの呪いが解けてハッピーエンドで終わる演出も出てきたが、原典とは異なる。



映画本編の中で簡単な説明は盛り込まれているので、白鳥の湖の物語を充分知らなくても大丈夫と感じた。監督ダーレン・アロノフスキーが手掛けた前作『レスラー(傑作)』とは元々1本の映画企画であり、前作を見ていると破滅的な達成感(生き方)で終わりを迎える物語構造といいオーバーラップするようなシーンが幾つか頭に浮かぶ。扱う世界は違えど、監督の中では地続きの物語である。

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映画版あらすじ

ニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨークのある一流バレエ団(バレエ・カンパニー)に所属し、バレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。

ニナは母親のエリカ(バーバラ・ハーシー)と一緒にアパートに住んでいる。母は元ダンサーで、今では絵画を描く日々を送っている。母は自分が果たせなかったバレリーナとしての夢をニナに託し、ニナに対して過剰なほどの愛情を注いでいる。

ニナの所属するバレエ団は次の公演『白鳥の湖』の上演準備に入っていた。バレエ団のフランス人監督トマス(ヴァンサン・カッセル)はこの演目のプリマ(主役)を選ぼうとしている。『白鳥の湖』の主役というのは《スワン・クィーン》である。スワン・クィーンというのは、純真で無垢な《ホワイト・スワン》と官能的で邪悪な《ブラック・スワン》の二役を一人で踊るのであり、相反することがらをひとりで表現できなければならず、スワン・クィーンには技術的および精神的な実力が必要である。トマスはなぜだかプリマバレリーナのベス(ウィノナ・ライダー)をスワン・クィーン役には用いず、新人を抜擢する、と言う。候補者には、リリー(ミラ・キュニス)やヴェロニカ(セニア・ソロ)の名が挙がり、ニナ自身も候補者とされた。ニナにもついにプリマとなるチャンスが巡ってきたのだ。

ニナの生真面目で几帳面な気性はホワイト・スワン役に向いている。それに対してリリーは自由奔放で男を誘惑することに長けていて、ブラック・スワンをその身で体現しているような女性だ。タイプの異なるふたりの若いバレリーナが、ライバル関係になり、感情がねじれ、歪んでゆく。ニナのような女性がスワン・クィーンになろうとすれば、必然的に心のダークサイドを見つめざるを得なくなるということにも、そしてそれがとても危険なことだということにも、ニナはまだ気付いていなかった。



初めての主役に加え、1人2役を演じ分ける重圧により、次第に精神を病み、幻覚に囚われるバレリーナを描くサイコスリラー映画。



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映画は多重構造となっていて、1つ目が“白鳥の湖”と現実のバレエ公演で起きる出来事がオーバーラップしていく物語。2つ目が、リリーとのライバル関係と精神的に追い詰められ病んでいくニナをサスペンスタッチで描く。3つ目が、ホワイトスワン=演じるナタリー・ポートマンの役者人生そのものが物語とシンクロし、ひとりエッチのシーンを含め本格女優として開眼していく、つまりブラック・スワン(ダークサイド)へ変貌を遂げていく妖艶な体当たり演技。あのちょい悪オヤジ ジローラモのようなエロい鬼コーチ トマスが投げかけるセクハラ発言は、ニナではなくナタリーのこれまでの演技に対してとしか思えなくて、ハリウッドきっての才女で良家のお嬢様ナタリー・ポートマンには辛い仕事だったのでは・・・と思えてならない。

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役者に追尾したカメラワークでみせるセミドキュメンタリーっぽい手法を随所に取り入れ、ナタリーの涙ぐましい努力の成果をカメラワークで見事にフォローして、映画の肝である躍動するバレエの臨場感を伝えることに成功している。少なくても漫画原作をなぞった某ボクシング映画とは雲泥の差であった。

核心的なネタバレ書きます。
ここから先は映画を観てからどうぞ。

映画の後半 妄想がひどくなると、背中から羽が生えてきたり、足の指がくっついたり、ラストシーンまで先が読めない展開になっていくため、映画の言わんとしていることが霞みがちになる。

しかし、重傷を負ったニナが最後に客席に観るのが涙を流す母親であり、母親が娘に託したのがバレエのプリマ(主役)になる夢であったり、黒鳥を演じるために母に反発しダークサイドへ堕ちていくことから考えれば、母離れの物語であるのは間違いない。

ラストシーン。客席全体がニナを称賛しスタンディングオベーションに包まれる中、“完璧”な演技を手にいれることと引き換えに、失ったもの。それは何か。ぜひ、劇場に足を運んで確かめてみてほしい。

この映画を観終わって、海外に渡って野球やサッカーなどスポーツで活躍を続ける超一流の日本人選手たちに想いを馳せた。長年にわたってメジャーリーグで活躍を続けるイチローの凄さを改めて感じたし、プロ中のプロたちは僕たちには想像もつかない内なるプレッシャーと闘い続けているのだな。

僕もガンバロ。






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2011/05/19(木) | 作曲♪心をこめて作曲します♪
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