【映画】『阪急電車 片道15分の奇跡』 新作映画批評 ネタバレあり 地味な題材も脚本と演者の力で最上級の映画に変身

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阪急電車 片道15分の奇跡



年間に数本、完全に観賞予定リストから漏れ、ノーマークであったはずが、口コミでその評判を聞くにつれ、黙っていられなくて観に行く映画がある。この映画もそんな一本。

劇場会員になっていなくて、わざわざ1600円(200円は割引き)も出して観賞した映画。それが中谷美紀主演の『阪急電車 片道15分の奇跡

映画は誰もが主役になりえる群像劇。大人から子供まで演技派中心のキャストが揃い、絵空事になりがちな物語にリアリティを与え、矢継ぎ早に切り替わるエピソードを補完。阪急電車に詳しくなくても、今はどの駅を通過したのかが分かるように運行予定まで画面下に表示してくれて超親切。片道15分の間の物語であるが、10月往路(行きの道)と3月復路(帰りの道)の往復を複数のエピソードを盛り込んで描いていく。

オリジナルサウンドトラック「阪急電車 片道15分の奇跡」オリジナルサウンドトラック「阪急電車 片道15分の奇跡」
(2011/04/20)
サントラ

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同じスタッフにより制作されたスピンオフドラマのエピソードも興味津津。
阪急電車〜片道15分の奇跡〜 征史とユキの物語

まず電車内で登場人物それぞれに重要な伏線を与え、観客を誰かのエピソードに共感できるようにしておき、最後に各ドラマを盛り上げながら伏線を回収していく手法が見事としかいえず、ただただ幸せな空気に酔った。電車の中で他人の視線を気にせずに大声で騒ぐおばちゃんたちや携帯をずっといじっている大人や学生。日常を丁寧に描写することで、コミュニケーションの大切さ、人との絆などをさりげなく描写し考えるきっかけを与えているのも良い。

原作が映画『おっぱいバレー』の有川浩、脚本が映画『いま、会いにゆきます』の岡田惠和。脚本がものすごく練られているのだと思うが、登場人物が複数登場していながら、説明不足に感じる部分がほとんどないのがまずすごい。

物語の冒頭、別れ話の修羅場からスタートする映画って、僕ははじめて。映画として興味の持続と掴みはこれでオーケー。中谷美紀が嫌がらせの純白ドレスで元彼の結婚式に打ち入りに行くという設定も面白い。あんなのやられたら、男性は考えたくもない最悪な日に早変わり、背筋がのびました。

この映画、萩原 時江(宮本信子)が孫の萩原 亜美(芦田愛菜)に『泣きたいときは泣きなさい。けれど、自分で涙をとめられる女になりなさい』や最後に高瀬 翔子(中谷美紀)がホームで偶然知り合ったいじめを受けている樋口 翔子(高須瑠香)に向って『あなたは、私と似ている。いい女はね、損するものなの』などいう一連の会話シーン。一回見ただけの裏覚え知識では正確に伝えているか自信がないが、とにかく心に響くセリフが多い。

内容的にも、軍事オタクの小坂圭一(勝地涼)と地方出身の大学生 権田原美帆(谷村美月)のほのぼのカップルがなごむ。女友達に彼氏と遊んでとクリスマスプレゼントを渡され、中身がコンドームで、ドジっ娘ぶり全開の権田原ちゃん、かわゆす。ご丁寧にコンドームのパッケージに“頑張ってね”とか書いてあるし、くすくす笑えるシーンも多く、観ていて楽しい。

作品中、目頭が熱くなったのは、ラブホテルで抱き合う年上のバカ彼氏と志望校を諦めきれない女子高校生のカップル。涙を流しながら吐露する女子高生に犬顔のバカ彼氏がみせるやさしさが涙を誘う。子供は子供なりにいろいろ考えてるんだよなぁ。

アニメ映画『塔の上のラプンチェル3D版以来のデートムービーとして最適。ちなみに、3D映画の私的ランキング上位は『アバター エピソード1』、『ラプンチェル』の順。

観終わって幸せで心が満たされ、明日からまたがんるぞっー!!って太陽に向かって叫びたくなる、清涼飲料映画。しかもタイトルに騙され、ミニシアター系のような括りに分類されてしまいがちだと思うが、人の絆の大切さを改めて教えてくれるすばらしい作品でした。拍手!!!

阪急電車 片道15分の奇跡 OFFICIAL FILM BOOK (TOKYO NEWS MOOK 226号)阪急電車 片道15分の奇跡 OFFICIAL FILM BOOK (TOKYO NEWS MOOK 226号)
(2011/04/02)
不明

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