【映画】『ゴーストライター』 新作映画批評 ネタバレあり 最後に明かされる驚くべき真実、そして消えていく真実・・・

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群馬のミニシアター シネマテークたかさきで始まった映画『ゴーストライター』を観てきました。今年の映画というか、昨年話題になった映画で、群馬で遅れて上映されただけなので新鮮味には欠けるのですが・・・。

だが、イーストウッドといいポランスキーといい、ハリウッドのおじいちゃん監督たちはパワフル。正直 映画『戦場のピアニスト』も凄い映画だとは思っていたが、今回はさらにそれの上をいく完成度。海外の映画祭でも多数の賞を獲得していることからもわかるように、社会派サスペンス映画の中では超一級品だと思います。

最後まで“真実”を追い求め、政治の闇を探る主人公をユアン・マクレガーが演じています。どんよりとした薄暗い天候、孤島での奇怪な出来事、政治の裏側で繋がっている軍事産業とイギリス、アメリカとの関係など、最後に明らかにされる驚愕の真相と黒幕・・・、そしてエンディング直前の意外な結末。



あらすじ(フライヤーより)

元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸にあつ孤島に赴き、取材をしながら原稿を書き進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を覚えるようになる。やがてそれは前任者の不可解な死に対して疑問となり、その謎を追いかけることで国家を揺るがす恐ろしい秘密に触れてしまう。そして、ラングの妻ルースと専属秘書アメリア・ブライとともに巨大な渦にはまっていくのだった・・・。



すばらしい作品でした。上映館が少ないので観賞できなくDVDでこれからみるひとのために、幾つか捕捉を。

ただ英国の政治や社会情勢などを反映しているので、どこまで興味があって知りえているかによって、この作品の深みが味わえる度合いが変わってくる作品でもあると思います。これだけは観賞前に押さえておきたいポイント。

■ゴーストライター(他人に成り代わって、文章や作品を代作する人のこと)

映画用語としては、CIAが重要。関連単語も押さえておこう。

■CIA(米国中央情報局)・・・超エリート集団。大統領の直轄組織であり、米軍やその他米国政府内の情報機関からは独立して存在している。 CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局や国家偵察局、国防情報局(DIA)、各軍の情報部、財務省情報部、原子力委員会情報部などからの情報を集めて分析し大統領と国家情報長官に報告する。米国内の多数の情報組織から構成されるインテリジェンス・コミュニティーは国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。徹底した秘密主義、度々暴露されるいくつかの悪事から、いかにも怪しい組織といった印象が全世界的に強いため疑念の対象として見られることも多い。 イランなど反米国家においては、逆にテロ組織に指定されている。国務省や連邦政府がおおっぴらに関与する事の出来ない“裏稼業”を行う事から、「見えない政府」「もう一つのアメリカ政府」「クーデターメーカー」などと渾名される。

世界に知られる訳にはいかない機密の保持や証拠物件等の抹消
敵国指導者の暗殺
敵国外交官の買収・懐柔・脅迫
敵国内での情報操作、プロパガンダから民衆扇動
交戦中の敵国捕虜に対する尋問・拷問
潜在的敵対国にとっての反政府組織やゲリラなどへの人材・資金面や交流・援助
アメリカが攻撃対象とできる反米集団の育成
反米政権打倒と親米政権樹立の援助
独裁政権の打倒や樹立の援助


 FBI(米国連邦捜査局)・・・高卒でもOK。でも大卒が大半。司法省に所属している。テロ・スパイなど国家の安全保障に係る公安事件、連邦政府の汚職に係る事件、複数の州に渡る広域事件、銀行強盗など莫大な被害額の強盗事件などの捜査を担当する。逮捕権のみで起訴権をもたない。職員を1万人以上かかえ、主にアメリカ国内で捜査を行う。

 ICPO(国際刑事警察機構)・・・犯罪捜査や犯人逮捕に携わる各国の警察の連携を図り、各国間の情報の伝達ルートの役割を果たす。主な活動は、国外逃亡被疑者や行方不明者、盗難美術品などの発見、身元不明死体の身元確認などに努める「国際手配制度」や、国際犯罪および国際犯罪者に関する情報のデータベース化とフィードバックなど。運営は、2つの非常設機関(総会および執行委員会)と、2つの常設機関(事務総局および加盟各国に設置された国家中央事務局(NCB))により行われる。NCBは自国の警察と事務総局や加盟各国の警察とをつなぐ窓口機関にあたるもの。

■イギリス 労働党・・・イギリスの中道左派政党。1906年の結党以来、社会民主主義政党として労働者の生活の向上を唱え、失業保険の充実、社会保障制度の整備などに努めてきた。労働党が行った福祉政策の方向性を指して、「ゆりかごから墓場まで」という言葉が作られた。また、アトリー内閣では石炭や鉄道、通信などの重要基幹産業の国営化を行った。ただしフェビアン協会の影響力などもあり、党内で教条主義の影響力は限られ、キリスト教社会主義や社会改良主義の影響が強かった。また組織としては労働組合の組合員が事実上、自動的に労働党員となるなど、組合の影響力が非常に大きかった。

しかし、こうした福祉政策の充実と基幹産業の国営化は、植民地独立による「大英帝国」の没落とともに国家財政を逼迫させ、経済の悪化をもたらした。こうした状況は英国病と呼ばれた。優遇された労組の度重なるストライキにより社会が麻痺状態に陥った不満の冬(1978年〜1979年)が、イギリス国民の労働党不信を決定づけ、労働党は18年に渡り政権から遠ざかることとなった。1980年代から1990年代中頃までの保守党政権、特にマーガレット・サッチャー内閣にとってはこの英国病の克服は重要な課題であった。

サッチャー保守党政権の下で新自由主義に基づく構造改革が進み、経済が回復する中、従来の福祉国家路線に拘り、労働組合に依存する労働党は一般有権者の支持を得られず、党勢の低迷が続いた。そこで、1994年に党首となったトニー・ブレアは既存の福祉政策でもサッチャリズムでもない、自由主義経済と福祉政策の両立を謳った「第三の道」路線を提唱し、労働組合の影響力を大幅に減らした「New Labour(新しい労働党)」をアピールした。これにより、保守党政権によって拡大した所得の格差に不満を持った人々や、長期政権に飽きていた有権者の支持を集めて、1997年の総選挙で地滑り的な大勝を収める。以後、「福祉のニューディール」やスコットランド議会の再開などの地方分権が進められている。この「第三の道」路線はヨーロッパ諸国の社会民主主義政党にも大きな影響を与えた。結果的に、ブレア政権下では労働党史上初となる総選挙での3期連続勝利をもたらした。

一方、対テロ戦争でのアメリカ追随の姿勢には、閣僚の中からも批判の声があがり、支持率が低下。保守党が若手のデービッド・キャメロンを党首に選出して変化をアピールしたことなどから、統一地方選で労働党は敗北し、ついには保守党に支持率で10%もの差をつけられるまでに陥った。このため、2006年9月には2007年秋までにブレアが首相・党首を辞任する意向であると発表された。

2007年5月、ブレアは正式に退陣を発表し、6月の臨時党大会で財務大臣のゴードン・ブラウンが後継党首に選出された。6月27日にブレアは首相を辞任、ブラウンが新首相に就任した。なお、ブラウンが党首になった時点での世論調査では労働党の支持率が回復し、保守党を上回っている。

しかし、2008年、2009年の統一地方選挙では保守党に相次いで大敗するなど最近は党勢が低迷している。2009年には英政界を巻き込んだ経費不正請求のスキャンダルにより、ブラウンを始め多くの議員が関与していたことが発覚した。2010年の総選挙において、労働党は改選前と比べ90議席以上を減らして惨敗し、与党の座を保守党および自由民主党に明け渡した。その後、エド・ミリバンドが新党首に選ばれ、党の再建に当たることとなった。

■ケンブリッジ大学・・・ケンブリッジ大学(University of Cambridge)は、イギリスのケンブリッジに所在する総合大学である。中世に創設されて以来、英語圏ではオックスフォード大学に次ぐ古い歴史をもっており、アンシャン・ユニヴァシティーに属する。ノーベル賞受賞者は81人(2005年10月現在)と、世界の大学・研究機関で最多(内、卒業生の受賞者は59人)。総長のエディンバラ公フィリップは象徴的存在で、大学運営には副総長のアリソン・リチャードが直接携わっている。 設置形態であるが、自然発生的な創立の歴史、高度な大学自治、独自の財産と安定収入のあるカレッジの存在、大学当局が立場を明確に表明していないことから私立大学であると考えられる場合もある。しかし、法的根拠が国王の勅許状により設立された自治団体であること、大学財政審議会(UFC)を通じて国家から国庫補助金の配分を受けており、大学規模や文科・理科の配分比率がUFCにより決定されていること、英国唯一の私立大学であるバッキンガム大学のみが政府から施設補助金も経常費補助金も受けていないこと、から英語圏では公立大学であると認識されている。ただし、英国政府は公立大学の資産を保有しておらず、公立大学スタッフは公務員ではない。

■イェール大学・・・1701年創立で、アメリカ合衆国に現存する大学としては、ハーバード大学、ウィリアム・アンド・メアリー大学に次いで3番目に長い歴史を持つ。

アメリカ東部の名門大学群アイビー・リーグに所属する8大学のうちの1校である。US NEWS RANKINGS(学部課程のランキング)では毎年ハーバード大学、プリンストン大学と共に3位以内に入っている。これら3校はBIG3と呼ばれ、また頭文字を創立年順に並べてHYPと略記されることもある(西海岸の名門スタンフォード大学を加えたBIG4、HYPSという略称も用いられることがある)。2006年度には、イェールの学部課程の合格率は一桁台で全米で最も低かった。イェール大学は米国内だけでなく、世界でも最高の名声を得ている大学の一つである。イギリスのタイムズ紙が発行しているThe Times Higher Education Supplementの「世界の大学ランキング」では2位となった(2007および2008年度)。自然科学分野でも多くの専攻で全米ランキング及び世界ランキングの最上位を占めるのは言うまでもないが、人文科学、社会科学分野での評価がとりわけ高い。大学院レベルでは、特にロー・スクール(法科大学院)が全米最難関として知られる。

アイビー・リーグのアメリカン・フットボール最終戦は、伝統的にハーバード対イェールであり、The Gameと呼ばれている。教育・研究・卒業生の活躍においても両校のライバル関係が語られることがある。2004年大統領選の主要候補6名の内、4名がイェール出身であるなど、近年の政治家の輩出においては全米で最も脚光を浴びている。ヒラリー・クリントン上院議員もイェール・ロー・スクール出身である。ハーバードが「学問研究の中枢」として語られるのに対し、イェールはこれまで5人の大統領を輩出しているのを引き合いに、「国家権力の中枢」として語られることもある。その迷信がかった象徴として、アルフォンソ・タフトらにより結成された秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」が頻繁に引き合いに出される。イェールには格式の高いものからそうでないものまで多くの秘密結社が存在する。キャンパスに点在する窓のない建物の多くはそうした秘密結社のものである。

学生数は学部、大学院合わせて約11,000人(ハーバードは約19,000人。これらの数字は、2006年8月のニューズウィーク誌のランキングが掲載しているものに拠る)。特に理数系分野の研究においてはハーバードの方が規模が大きい。

すべて、ウィキペディアより引用。



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ミニシアターで観ていたので映画好きと思われる“分かってる客層”の中高年多数。巻き込まれ方主人公の映画は、及第点ぐらいは面白いというのが持論ですが、この映画はサスペンスとして非常に面白かったです。ポランスキー好きな人でなくても、この映画に関してはおすすめです。

冒頭から続く曇天、フェリーに取り残された一台のBMW、そして荒れた海岸線に打ち上げられた死体。映画全体が不穏な空気に満ち満ちていて、映画シャッター・アイランド的な緊張感。直接的に関係ないが、孤島の別荘にいるキャラクター達も一癖二癖ある思わせぶりなビジュアルで面白い。誰もが観賞すれば頭をよぎると思うイギリスのブレア政権を意識したと思われる政治仮想物語。前半は意味深な映像が多すぎで説明過多な気がするが、映画が一気に動き出すのは、ゴーストが前任者の部屋で“ある重要な書類”を発見した場面から。ラングが話す学生時代の内容とその書類が示す事実に食い違いがあることに気付いた主人公は真相に迫っていく。

残されたカーナビの指示を頼りにとある大学教授ポール・エメットを訪ねると、その帰り道 正体がwからない男たちから命を狙われる立場に。黒塗りの車に全速力で追いかけられる映像に緊張感が一気に高まる。前半で映像やセリフにちりばめた意味ありげな謎。そして、引くこともできず政治の闇に迫っていく主人公。そして、暗に明かされるアメリカの陰謀、CIAの暗躍、黒幕の正体、前任者の原稿に隠された恐るべき真実・・・。

元首相夫人のルースとやめとけ、やめとけ・・・と思いながら寝ちゃうお茶目なとことか自転車を漕いでも砂に埋まるタイヤのとことか、風に飛ばされる枯れ木とか・・・笑えるとこもあり、今回は構成やバランスも良い。

学生時代から、スポーツバカの学生(のちの英国首相ラング)に目をつけ、彼にすり寄るCIAの影。結局元英国首相だったラングは、妻でCIA諜報員だったルースとその裏にいるアメリカという国家に仕組まれたマリオネットだったということが明かされる。ラスト“ゴースト”が遺した原稿が風に舞う映像が、せつなく、余韻を残す。最後まで、名前が明らかにされない主人公といい、見所満載でDVDでもう一度見直したい作品。

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