【映画】『裏切りのサーカス』 新作映画批評 ネタバレあり IQを試される最上級のモグラ叩きゲーム

ここでは、「【映画】『裏切りのサーカス』 新作映画批評 ネタバレあり IQを試される最上級のモグラ叩きゲーム」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Tinker Tailor Soldier Spy



群馬で心待ちにしていたスパイ映画の巡回上映が始まった。高崎祭り開催期間中で街が騒がしかったが、地元のローカル映画館 シネマテークたかさきにて大人のための上質なスパイ映画『裏切りのサーカス』を観賞してきました。

地元でもマニアックな映画ファンしか寄りつかない映画館であるが、この日は祭り着で観賞する人もいて、いつもと違って席も8割埋まっていてヘンな雰囲気。開始ギリギリで席に着いたため、冷や汗をかきながらの観賞。

あらすじ(ウィキペディアより)

時は東西冷戦下。イギリスとソ連の諜報機関、MI6(通称:サーカス)とKGBは水面下で様々な情報戦を繰り広げていた。

長年の作戦失敗や情報漏洩から、サーカスのリーダーであるコントロールは内部にKGBの二重スパイ「もぐら」がいることを確信。「もぐら」に関する情報源と接触するためジム・プリドーをハンガリーに送り込むも作戦は失敗。責任をとってコントロールと彼の右腕であったジョージ・スマイリーは引退を余儀なくされる。

退職後ほどなくコントロールは死去。ほぼ同時期に実働部隊であるスカルプハンター(通称:首狩人)のリッキー・ターの元に「もぐら」の情報を持つKGBのイリーナが現れる。恋仲になった二人はイリーナをイギリスに亡命させるためロンドンのサーカス本部に連絡するが、一日後にイリーナは何故かKGBに発見され連れ去られてしまう。サーカス内部に「もぐら」がいることを思い知ったターはイギリスへ戻り、スマイリーに忠実であったため左遷されたターの上司ピーター・ギラムに報告。事態を重く見たギラムは政府の情報機関監視役であるオリバー・レイコンに連絡し、レイコンにより引退したスマイリーが「もぐら」探しを命じられることとなる。

「もぐら」と目されるのは4人の幹部。現サーカスのリーダーであるパーシー・アレリン、アレリンを傀儡とし実権を握っていると噂されるビル・ヘイドン、勇敢だが愚直なロイ・ブランド、日和見な性格のトビー・エスタヘイス。彼らは「もぐら」を探していたコントロールによってそれぞれ「ティンカー(鋳掛け屋)」(アレリン)、「テイラー(仕立屋)」(ヘイドン)、「ソルジャー(兵隊)」(ブランド)、「プアマン(貧乏人)」(エスタヘイス)とコードネームを付けられていた。またスマイリー自身もコントロールにより「ベガマン(乞食)」として候補に含まれていたことを知る。

4人の「もぐら」候補の過去、KGBの大物スパイであるカーラとスマイリーの関係、作戦の失敗で死んだとされるプリドー、スマイリーと妻アンの関係。情報を集め着実に真実に近付くスマイリーの前に現れる意外な「もぐら」の正体とは。


暗い色彩で古めかしさを出しつつ撮られた映画。名優たちによる抑制のきいた演技と渋さ、全編に渡る複雑な伏線、時折インサートされる過去の苦い記憶、お洒落な衣装(スーツの着こなし)。物語が真実に近づけば近づでくほどに恐ろしい危険が迫ったり起こったり。デメリットは登場人物の多さ。多いだけでなく、ファーストネームやラストネームで呼んだり、偽名を使ったり、ニックネームがつけられたりするので複雑。初見で映画に出てきた情報すべてを理解するのは難しい、皆が口をそろえるのは複雑過ぎというコメント。

ただ、ビデオ視聴が当たり前になった今だから、あえて人物関係の載っているガイドブックを片手に歴史を振り返りながらチャプターで観たい類の映画だとはいえる。決してつまらなくはない。むしろ理解できない部分が多いので、何度も観返したくなる、そんな映画。

冷戦時代というちょっと昔の時代背景も面白い(黒電話や公衆電話登場)が、007を産んだMI6の幹部にソ連のスパイが潜りこんでいて、そいつが誰だかわからないので謎が深い。派手なドンパチこそないが、日本でも巡回上映でミニシアター中心に評判が高かっただけあり、スパイ映画として質が高く、何気ない会話の一言や画面に映っていた小道具が後から重要な伏線とわかったり、ジグソーパズルをしているような感覚を楽しんだ。面白いと感じるか面倒と感じるかは趣向性の違いだから何とも言えない。

物語は、スパイの孤独や無常感で満ちており、スパイ同士で恋愛感情をもったり、教師のゲイ友達がいたり、人妻と恋仲になったり、奥さんに浮気されたりと人間として負の要素満載。ラストもハッキリと肝心な部分が説明されない。一見すると、スマイリーはチーフに戻り、アンも家に戻ってきてめでたしめでたしと受け取ってしまう。しかし、ソ連の大物スパイ カーラに贈った“ライター(奥さんのアンがスマイリーに贈った大事な贈り物)”からスマイリーもまた弱み(奥さんのアンの存在)を相手に握られていることを示唆している。それを考えると、殺された元チーフのコントロールが“ベガマン 乞食”のニックネームをスマイリーに与えていたことなどを考えると、実は・・・、と想像してしまう。もう少し分かりやすく作ってほしかったが、DVDの収録されるであろう監督のコメンタリーなどを聞きながら再見したい。

Tinker Tailor Soldier Spy/裏切りのサーカス[リージョンA]Tinker Tailor Soldier Spy/裏切りのサーカス[リージョンA]
()
Benedict Cumberbatch、Gary Oldman 他

商品詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト

関連タグ : 裏切りのサーカス, ネタバレ, 新作映画批評, レビュー, 二重スパイ, もぐら, , 真相,

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://dennounews.blog62.fc2.com/tb.php/1789-e78bb083
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。