【映画】『007/スカイフォール』 新作映画批評 ボンド出生の地がタイトルの意味を指す

ここでは、「【映画】『007/スカイフォール』 新作映画批評 ボンド出生の地がタイトルの意味を指す」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
007 Skyfall

あらすじ(ネタバレあり閲覧注意 ウィキぺディアより)

007としても知られるMI6のエージェント、ジェームス・ボンドはイヴとともに、トルコでの作戦に参加していたのだが、その最中にMI6の工作員が殺され、ハードディスクが奪われた。ハードディスクには、テロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が収められていた。ボンドとイヴは実行犯であるフランス人傭兵パトリスを追い、ディスクを奪い返そうとする。ボンドは肩を撃たれつつも追跡を続ける。ボンドとパトリスが列車の上で格闘している最中、イヴはパトリスに当てる自信は無かったが、Mの命令で狙撃した。パトリスを狙って撃った弾はボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下する。ボンドは「行方不明。死亡したものと推定される。」とされた。

5人のNATO工作員の名前がインターネット上に公表され、毎週さらに名前を公表していくという予告があった。MI6の長官であるMは、情報安全委員会の議長であるガレス・マロリーとの会見で辞職を勧められる。その会見から戻る間にMI6本部のサーバがハックされ、Mは嘲るようなメッセージを受け取る。その直後にMI6本部が爆破され、多くのMI6職員が死亡した。このニュースはボンドも目にするところとなり、ボンドはロンドンに戻る。ボンドの肩に残っていた弾丸の破片からパトリスを特定し、ボンドはパトリスが暗殺のために現れる上海へ赴く。

ボンドはパトリスを見つけ、後をつける。パトリスが彼の標的を始末した後、ボンドはパトリスと格闘し、パトリスは高層ビルから落下する。ボンドはパトリスに雇い主が誰なのかを聞くことができなかった。パトリスの持ち物を改めるとカジノのチップが見つかった。ボンドはマカオのカジノへ赴き、チップを見せると、報酬として4百万ユーロを受け取った。カジノで再び出会った(上海でパトリスの現場にいた)セヴリンは、ボンドは殺されることになっていると警告するが、彼女の雇い主を殺すつもりがあるなら手伝うと持ちかける。カジノでは(イヴの助けも借りて)襲撃者を撃退し、その後セヴリンの船に彼女を訪ねていく。翌日、彼女の雇い主のいる島に向かうが、船上でセヴリンともども囚われの身となる。島ではセヴリンの雇い主、ラウル・シルヴァと対面する。シルヴァは以前Mの元で働いていたことがあり、その時、中国に捕らわれて監禁され、拷問を受けたことでMを恨んでいたのである。セヴリンはシルヴァに殺されるが、ボンドはシルヴァのボディガードたちを打ちのめし、シルヴァを捕らえた。

シルヴァはイギリスのMI6本部に拘禁されたが、Qがシルヴァのパソコンを調査している際に脱走した。Qはシルヴァのパソコンの内容を解読しようとしたのだが、パソコンにアクセスする代わりにシルヴァのパソコンのプログラムがMI6のコンピュータシステムに侵入し、シルヴァを解き放ってしまったのである。シルヴァはロンドンの地下鉄に逃げ込んだ。ボンドに追われたシルヴァは、警官に変装し、配下の者達とともにMを襲う。Mはそのとき、奪われたハードディスクの取り扱いについて、公聴会を受けていた。ボンドは、公聴会に同席していたマロリーやイヴとともに、シルヴァの攻撃を退けた。Mはアシスタントのビル・ターナーに付き添われ建物の外に逃げるが、ボンドはそのMを車で連れ去る。車をアストン・マーチンDB5に乗り換え、ボンドが子供のころに住んでいた、今は住む者のないスコットランドのスカイフォールの家に行った。ボンドは、シルヴァが追ってくることができるように、Qに電子的に跡を残して置くように指示する。これは許されることではなかったが、マロリーも認めた。

スカイフォールでボンドとMは、ボンド家の猟場番人であるキンケイドに会う。3人は大して武装しているわけではなかったが、いくつもの間に合わせの罠を家中に仕掛け、シルヴァの到来を待った。3人はシルヴァの送り込んだ第一襲撃グループは撃退したが、その最中にMは負傷する。シルヴァ本人が、第二襲撃グループを引き連れてヘリコプターで到来した際、ボンドはMとキンケイドを家から離れた礼拝堂へとつながるトンネルに逃がす。ボンドは第二襲撃グループも撃退したが、シルヴァはMを追いかけ礼拝堂に行く。シルヴァはMの頭に銃を突きつけ、自分の頭も並べて、共に死ぬことを強要する。





公開初日が映画の日。どこで観ても鑑賞料金1000円均一に敬意を表し、映画『007/スカイフォール』を観てきました。場所はイオンシネマ高崎、初回で観ましたのでお客さん多かったです。アカデミー賞監督サム・メンデスを迎えて製作された007生誕50周年記念作。ルパン三世映画版の監督に宮崎駿を招聘すればカリオストロの城が出来上がるように、数ある007映画の中でも頭ひとつ抜けた感がある素晴らしいアクショ
ン映画に仕上がっていました。観る前は、007の名を冠した単なる娯楽映画と思っていましたが、スカイフォールに限ってはボンド出生の秘密にまで踏み込んでいるうえに、MI6本部が爆破され、上司である“M”との関係がフューチャーされ、人間くさい本編になっているのが他作品とはもっとも違うところ。

近年観た映画の中で観ているときの感覚が近いなと思ったのは昨年公開されたトム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』。あちらも、シリーズものとしてのお約束を踏襲しながら、ブラック・バードと言うピクサー映画史に残る傑作を生み出している腕利きの監督を実写映画に引っ張ってきて爆発的なヒットを記録。作品内容も真似したわけではないのでしょうが、世界中に舞台が映移ったり、ド派手で緩急のついたアクションが小気味よく連続して起こったり、主人公が秘密組織に属しているのも一緒。21世紀のアクション映画はスケール感重視なのでしょうか?
まず特筆すべきはトルコで繰り広げられる息つく暇ないド派手なアクションシーン。必要最小限の状況説明でハードディスクが盗まれたことを冒頭数分で示してからは、自動車、バイク、建設用重機(!!)、列車と乗り物をチェンジしながら犯人を追い詰めていき、最後のオチが揉み合う中で味方による誤射により川へ落下、生死不明となるまでは特筆モノだし、この掴みは「おっ!!今回の007は違うぞ」と観客を前のめりにさせる効果抜群。グランドバザールでのバイクチェイスは迫力満点だし、誤射に至るまでのハラハラ感、撃つのか撃たないのか、本部の指示待ちという状況下を設定し“M”に選択を迫る過程なども巧いなぁ~と感じた。

スパイテストでのユーモア溢れるやりとりなどを挟んで、中盤では危険な夜の香港に舞台が移り、エレベーターに飛び移っての危険なアクションと大型電光掲示板を背景にシルエット姿で激しく闘うボンドとハードディスクを盗んだ男パトリスとの肉弾戦。電光掲示板には美しいクラゲがゆらゆら泳いでいて非常にスマートなアクション演出がなされている。ただ、次のマカオで出会うボンドガール役のセヴリンはあんまり機能していなかったなぁと残念に思う。ボンドとの濡れ場も一緒にシャワー浴びるだけ。朝起きたら船上で仲良く捕まってるし。長崎の軍艦島をモデルにしたとされるラウル・シルヴァのアジトでのロシアンルーレット対決の見せ場も工夫が感じられず、セヴリンは一切登場する機会ないし。むしろシルヴァのホモ攻撃のほうがインパクト強すぎ。

敵のシルヴァはかつてMI6に所属しボンドと同じ境遇にいながら、任務のせいで精神破綻したサイコパスホモ野郎。異常なハイテンションで、列車を暴走させるは、公聴会を襲撃するは、最後までボンドと“M”を苦しめる。入れ歯を外して水銀でやられたボロボロの歯を見せるところなど、悪役として存在感抜群。悪が強いと物語はがぜん面白くなる。

スカイフォールという物語に限って言えば“過去の清算”がテーマとなっている。ボンドの所属するMI6の本部がサイバーテロに狙われ、MI6本部が爆破される原因は“M”の過去にあったし、最後の決戦の舞台はボンドが生まれた場所。ボンドは父のABとイニシャルが刻まれた猟銃を手に闘うし、アンドリューとニコルの死別した両親の墓もちゃんと出てくる。

また過去作からの引用も多く、最初に007のメインテーマがかかるのはアストンマーチンDB5に乗り込む時だし、MI6の母親として君臨する“M”のほかに天才ITイケメンオタクの“Q”も登場し、次作以降もレギュラー登場するのは間違いないだろう。トルコ>>イギリス>>中国 上海>>マカオ>>スコットランドへと世界を駆け巡るボンドの活躍を堪能させてもらった。上映時間が150分もあるので終盤若干荒さが出てくるが、氷の下に落ちても次の場面ではほとんど濡れていなかったり、突っ込みどころもあるが、スケール感があってエンターテイメントに徹した007映画になっていたと思う。映画最大の感動ポイントは、“M”を狙ったシルヴァの襲撃を阻止するため公聴会を目指してボンドが全力疾走する中で、“M”がテニスンの詩を引用して正義のあり方を語る場面。また実生活で視力が低下し、脚本もひとりで読むことができない“M(MI6の母親)”を演じた大女優ジュディ・デンチ。そんなことを微塵も感じさせない貫禄の演技。恐れ入りました。
関連記事
スポンサーサイト

関連タグ : 007/スカイフォール, 新作映画批評, ネタバレあり,

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://dennounews.blog62.fc2.com/tb.php/1813-e14ac84c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。