【映画】『LOOPER/ルーパー』 新作映画批評 ネタバレあり 未来を変える代償とは・・・

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Looper - Affiche Ban Bruce Willis + Joseph Gordon-Levitt



アメリカ在住の映画評論家 町山智浩氏が2012年映画ランキング第1位に選んだ映画『LOOPER/ルーパー』。前橋のユナイテッドシネマ前橋で観賞。公開2日目でしたが、ホームグラウンドであるユナイテッドシネマ上里やイオンシネマ高崎では上映していないので、アフェーな劇場まで遠征。ポイントが6ポイント溜まっているため無料。

未来から送られてくる標的を消し去る仕事をしているジョーの元に送られてきたのはなんと30年後からタイムトラベルしてきた未来の自分。聞いただけでワクワクする物語を支えるのは、立て続けに大作映画に起用されているジョセフ・ゴードン=レヴィットとアクションスターの大御所 ブルース・ウィリス。この2人が同一人物を演じると聞いたときはさすがに大丈夫か?と思ったが、ジョセフが特殊メイクでちゃんと順を追って禿げ散らかしていく描写もあり笑える。

ウィキペディアで調べたら、監督のライアン・ジョンソンはまだ数本しか映画撮っていない人だが、このテンションで次回作以降も撮ってくれたらメジャー監督に化ける可能性大。映画自体はタイムパラドックスを主軸にしたアイデア勝負の一点突破と思いきや、意外な方向に転がっていくので(ウィリスが奥さんを殺されたせつない役を好演)、最後の最後まで楽しく、知的で緻密な構成が光る傑作。

あらすじ

近未来。タイムマシンは開発されていたが、その使用は禁じられ、犯罪組織のみが悪用していた。彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前に転送する『ルーパー』と呼ばれる暗殺者の元へ。凄腕ルーパー ジョーの元に、ターゲットの暗殺命令が入る。

それは、いつも通りの単純の仕事のはずだった。だが、送られてきたのは“30年後の自分”。引き金を引くことを躊躇したジョーの不意をつき、未来から来た“自分”は街へ消えていく。「奴を殺さなければ、自分が消される」必死に追跡するジョー。

ようやく未来の“自分”を追い詰めた時、彼がこの時代へ来た、驚くべき理由が明かされる。男が過去にまで来て変えようとしているものとは?! 謎多き未来の独裁者“レインメーカー”とは一体?




新年最初に観た映画評。設定だけ聞いても面白そうな映画と思ったのですが、観賞したらやっぱり面白くて傑作でした。まず映画冒頭 畑の中で主人公のジョーは殺し屋のマストアイテム懐中時計をチラ見して、フランス語の単語をぶつぶつ言いながら覚えているヘンな光景。次の瞬間、目の前にいきなり顔を白い布で覆われたヒトが出現。‘ラッパ銃’を構え、躊躇なく撃ち殺す、すごいオープニング。痺れました。なぜフランス語なのかとか、そういう細かい部分などは中盤以降の伏線になっている。

この作品、30年後から送られてくるのがたとえ自分であっても撃ち殺し、30年間の自由を得るという殺し屋の掟がとにかく斬新。しかもターゲットを取り逃がすと、自分が消されるという失敗のできないリスキーな仕事でもある。

映画の中でもっとも重要なポイントは、未来のジョーを殺しそこない自宅に戻ったジョーが命を狙われ階下へ転落するシーン。そのあと場面は暗転し、未来のジョーが転送してきてその場で撃ち殺す、ありえたかもしれないもうひとつの可能性が示される。要は2回同じシーンが語り直される件(くだり)があるのですが、あそこがこの作品観賞の最重要ポイント。

転送されてきた未来のジョーを殺したあと、フランスではなく上海に行ったことで(この辺は映画製作費に中国資本がはいっている配慮からなのか)、極悪人に転落していくとともに禿げていくジョー。そして最愛の人との運命の出会いが印象的に語られる。ここはちょっと複雑だが、ここが理解できれば、この作品の構成はすべて理解できるはず。

過去の自分の行動が未来の自分に影響を与えていくタイムパラドックス描写(腕に刻まれる文字や首元に現れる弾痕の跡)も面白いし、中盤に同じものを注文し一緒にステーキ喰いながら未来のジョーから説教されるシーンが一番好き。おまえは考えが未熟でなにもわかっていないと青二才呼ばわりされる現在のジョーとのやりとりが最高にユーモラスであり、そこで語られる過去に来た理由。未来で妻を殺したレインメーカーを捜し出し始末する目的で会ったことを知り、胸熱くなる。

未来のジョーが、愛する妻を殺したレインメーカーを始末するために来たことを知ってからの後半の解釈はいろいろあると思う。少ない情報から割り出し疑われる子供を殺めて泣くウィリスのシーンはよかったなぁ。あと、直接描写は少ないがジョーとサラのラブシーンがなまめかしくてよかった。サラが女になる瞬間に興奮。

シドの秘められたる超能力パワーはAKIRAとかキャリーのようだし、母親のサラに対して怒りを爆発させるシーンは、座席にしがみつくような怖さ全開だった。ただ、ウィリスがだんだんターミネーターみたくなっていく終盤の展開はちょっと惜しい感じはしたけど。郊外にサラの家はあるので逃げるのが畑の中で、そこで最後の激しいアクションシーンが展開されており、ルックがどうしても間抜け感があり、予算が枯渇したチープさを醸していた。

ただ、ラストシーンでジョーが予知した繰り返される“負”の連鎖を断ち切るために自分に対して銃を向けて引き金を引くシーンは予想出来はしたが感動した。結局、血も涙もなく殺し屋として生きる自分を変えてくれた愛する人たちを守るためにふたりは闘ってたわけで、見終わった後でさみしく、せつない余韻が残る。

LOOPER/ルーパー - goo 映画
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