【映画】『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』3D 新作映画批評 ネタバレあり 時として真実は残酷。

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Life of Pi-0

話題の映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を観賞。通して観た感想は、宗教観や死生観が反映された哲学的なテーマを孕んだ映画で、予告編は海上サバイバル映画みたいな宣伝の仕方をしていたので、本編との落差に戸惑った。

109シネマズ高崎が1000円均一のサービスデーだったので、10日に観賞日を決めていた。もちろん事前情報からIMAX3Dで観たほうがいいよ、と口コミ情報をキャッチしていたが妊婦を連れて菖蒲のIMAXシアターまでいくのは大変だし、泣く泣く通常3Dを選択。公開から時間が経過しているが、お客さん結構はいっていました。瑠沙は台湾で1回観賞していてラストで『ええっっ?!』と驚くと言われていたので期待してたが、映画『ユージュアル・サスペクツ』みたいにそれまでの語ってきた物語が実は・・・、というオチだったので最後納得して席を立った。





この映画は家族を持ち中年になったパイ・パテルがカナダの小説家過去を回想するような作りになっている。キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教の3つの教えを信仰する少年パイは幼少時 立ち小便を意味する本名ピシン・モリトール・パテルという呼び名が大嫌いだった。その呼び名をクラスメートに呼ばせないために、彼は円周率を丸暗記してパイ・パテルと呼ばせるようになる。いじめを克服する知恵を発揮するパイの姿を通して、努力家であることをみせていて、これが中盤以降の海上サバイバルに通じる伏線なのだろう。

予告編にあった海上サバイバルがはじまるのは中盤以降。パイの家族は動物園を経営したが、市から受けていた補助が打ち切られ、経営の苦しくなった一家は動物を引き連れカナダでの新しい生活を求め新天地を目指す。日本の貨物船にのってインドを離れるが、航路で嵐に遭遇し貨物船が難破。

この嵐のシーンは、3D演出のてんこ盛りで、波にのまれ、風に煽られ、海に落ちるなど、自然の恐ろしさと恐怖を存分に描いており、船酔いするほどのスピーディなカット割りと場面展開。そして深海に沈んでいく家族の乗った貨物船の描写が幻想的・・・。

嵐が過ぎ去り、救命ボートで助かったのはパイひとり。そして、なぜか4匹の動物たち(シマウマ、オランウータン(バナナにのって登場)、ハイエナ、ベンガルトラ)。自然界の法則により、ボートの上で弱肉強食の争いをはじめるシーンは胸が痛んだが、トラが飛び出してくる3D演出にも吃驚ダ。

この映画美しく幻想的且つ神秘的なシーンが多い。静まり返った海の表面に夕焼けが映り込むは、夜になるとクリスチャン・リース・ラッセンの絵画のように発光したクラゲが集まりその中をクジラが飛び上がったり、無人島に漂着すればミーヤキャットの群れ(しかも、大群)が居たり、肉食植物が生い茂る無人島の俯瞰が怪しく艶めく女体だったり。みている観客が錯乱してくるような刺激的な映像に溢れている。なによりもトラと過ごしながら、ボート上の縄張りを拡大していくパイの生命力や逞しさに人間って簡単には死なないな~、と感心したり。

そしてメキシコに流れ着き、最後に出てきたのが保険会社の日本人!!まさかの展開。しかもここから驚愕の事実が・・・。なんと、今まで話をしてきたノンフィクションがフィクションで、実はフィクションで語ったシマウマもオランウータンもハイエナもベンガルトラも〝同船したある人物たち〟を指すメタファーだったとは。そしてパイは語る“貴方はどちらの物語を信じるか?”と。

頭がくらくらするような物語ですが、よく脚本が練られていて最後には大どんでん返しが待っているので記憶に残る映画にはなりました。
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2013/02/18(月) 00:12 | | #[ 編集]
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