【映画】『永遠のゼロ』 新作映画批評 ネタバレあり 

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2014年スタート企画 正月映画として洋画邦画対決として『永遠のゼロ』と『ゼロ・グラビティ』は絶対に観たい映画としてピックアップしていたのですが、『ゼロ・グラビティ』は3D映画としてIMAXで観賞したいと考えているため、先に『永遠のゼロ』を観賞してきました。

原作は350万部を越える大ベストセラーで話題性も十分(作者は放送作家の顔を持つ百田直樹氏)。映画版は映画『ALWAYS 3丁目の夕日』の山崎貴氏が監督。オタキング 岡田氏が発行しているメルマガでこの作品を大変褒めていたし、予告編に出てくるゼロ戦のVFXが相当迫力があったので凄く期待して観に行った。

過去(太平洋戦争時代)と現在が交差する変則的な物語構造であるが、初見でもほぼ内容が理解でき、観賞後誰かと語りたくなる優れた作品であった。後半、本来は1つのシーンを人物を変えて2度語り直す手法など、一昨年映画賞を総なめにした映画『桐島、部活やめるってよ』でも用いられた演出なども使われていて、ポップな感じ。全体を通して観ても戦争に負けていく悲壮感と言うより、祖父の死に纏わるサスペンス色がやや強めの戦争映画なので、推進力は高い。

観賞後、涙は出なかったが血が熱くなったり、色々考えさせられたし、日本人として精一杯生きる、ということをあらためて考えさせられた映画だった。予算と製作スケジュールの関係で、確かに白昼のゼロ戦の描写でおかしなシーンもあるけれど、いろいろ心に響く作品なのは間違いがない。戦後を生きる日本人だから観てほしい作品。絶対に観賞料金以上の感動は貰えるはず。

あらすじ ウィキペディアより(これは小説版になるが映画版も基本プロットは同じ)

大学生の佐伯健太郎と、出版社に勤める姉の慶子は、亡くなった祖母・松乃の四十九日から暫くした頃、祖父・賢一郎から実の祖父の存在を知らされる。 「お前たちの母・清子を連れて松乃は太平洋戦争後に私と再婚した。お前たちの実の祖父は、松乃の最初の夫で終戦間際に特攻で戦死した海軍航空兵だ」――。

それから6年後、司法浪人が長く続き人生の目標を見失っていた健太郎は、フリーライターとなった慶子から、新聞社で主宰される終戦60周年記念プロジェクトの協力を頼まれる。プロジェクトを進める高山は、神風特攻隊のことをテロリストだと語るが、祖父の話もありその考えに釈然としない慶子は、このプロジェクトに際して特攻隊員だった実の祖父・宮部久蔵のことを調べようとする。姉弟はわずかな情報を元にその足取りを追い始めた。

戦闘機搭乗員としてラバウル航空隊で一緒だったという男は、久蔵について「海軍航空隊一の臆病者」「何よりも命を惜しむ男だった」と姉弟に蔑みの言葉をぶつけた。健太郎は元戦友から初めて聞く祖父の話に困惑し、調査を続ける気を無くしていたが、母から健太郎と同じ26歳で亡くなった父・久蔵がどんな青年だったのか知りたいと改めて頼まれ、更に手がかりとなる海軍従軍者たちを訪ね歩く。だが、生前の久蔵を知る者達の語ることはそれぞれに全く違っており、調べるほどにその人物像は謎に包まれていた。戸惑いつつも二人は、国のために命を捧げるのが当然だったと言われる戦時下の日本と、そこに生きた人々の真実を知っていく。

凄腕のゼロ戦乗りで、卑怯者と誹られても、「娘に会うまでは死なない」と松乃との約束を守り続けていた久蔵は、なぜ特攻に志願したのか? 終戦60年目の夏に、長きにわたって封印されていたその壮絶な生涯と驚愕の事実が明らかになる



過去、現在 多数出てくる登場人物を演じる役者陣の描き分けは見事だった。とくに、宮部 久蔵を演じる岡田准一の古風な顔立ちはこの作品によく合っている。特攻決断前の精神的に追い詰められ、変わり果てた演技もよかった。

物語を通じて一番成長を感じるのは、死んだ祖父と同じ年齢である戦後世代の佐伯 健太郎(宮部 久蔵の実の孫)。現代っ子として描かれる彼の姿は、戦後世代を生きるわたしと同じ。しかし、祖父と生死を共にした老齢となった戦友たちが語る戦争体験を聴き、臆病者と揶揄されても信念をもって生きることに固執した祖父の想いを知ることとなり、涙する。

私が亡くなれば、家族の人生も狂ってしまう・・・、この言葉の意味は重い。

この作品を通して描かれるのは戦争の渦の中で自由に生きられない時代を生きた若者と何不自由ない平和な時代に生きているが目的意識の低い若者を対比させて描くことで、両方の時代に通じるモノと戦後無くしてしまったモノを浮かび上がらせているのだと思う。この映画から感じ取れるものはいろいろあると思うので、明日からどう生きるかをまた改めて自分に問い直すにはお正月観ておくことを強くお勧めする一本である。
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