【映画】『私は貝になりたい(完全版)』 新作映画批評 ネタバレあり すべては後半の狂気の演技に集約

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問題の主題歌・・・いい歌なんだけどね。



SMAP 中居正広主演で映画化された『私は貝になりたい 完全版』を観てきました。 上映二日目の最終回でした。観ていたお客は、若い子よりも40、50代が多くて全体で50名ほどいました。




一言で言うと、戦時中アメリカ軍捕虜を殺そうとした罪でつかまって死刑宣告される理髪店店主 清水豊松の数奇な運命を描いた物語。

何度かドラマ化されていて、わたしが過去の作品を失礼ながら一度もまともに観てないのにタイトル知っていたぐらいだから、観た人はもちろん相当数いると思います。映画の成功は、故 黒澤明監督から生前ダメだしされて脚本をいじって完全版に仕上げたという橋本忍氏の力量に掛かっている訳ですが、YouTubeで昔の白黒ドラマ版のダイジェストを観ていたので、そのシーンがほとんど欠落せずバージョンアップしてそのまま出てきていました。大筋で変わったところはないと思います。見ている人は、このキャスティングでもう一度観たいかどうかだと思うのですが・・・。

ダイジェスト版 ネタバレばかり



中居は減量して役作りしたのがハッキリわかるほど鬼気迫る演技で、彼の役者としての力量は最大限発揮されており評価されるべき作品だと思います。ただ、脇を固める役者が仲間由紀恵、笑福亭鶴瓶、草なぎ剛など彼がバラエティやドラマなどで競演している人脈で固められているので、各々みんな良い演技をして泣かせる台詞ばかりなのに、どこか映画としての物語にどっぷり入っていけませんでした。

戦争に翻弄された人々の悲劇を描いており、細かいディテールも非常によくできているのですが、キャスティングが最後までひっかかっていました。上映後、後ろを振り返ってみなさんの反応を見てみましたが、泣いている人はいなかったです。考えさせられる映画だと思いますが、泣ける映画ではありません。この映画全体を考えた場合、普段テレビに出ないような映画役者を起用したほうが正解だった気がします。

あとミスチルは大好きなのですが、この映画に主題歌はいらない気がしました。豊松が悲劇的な最後を迎えて余韻に浸っているのに、急に現実に引き戻された気がして。今回は久石譲を起用しているので、そのスコアで充分な気がします。

良いところも書いておくと、役者 中居正広の大きな成長と仲間由紀恵の安定した演技は一見の価値があります。とくに死刑に向かっていく後半はBGMもいっさいなく、台詞と息遣いだけでシーンを構成していて、ものすごく緊張感があります。映画の大スクリーンに映える、ロケーションを多用した日本の情景は美しく、一瞬戦争映画であることを忘れそうです。また、エキストラも当時の日本に多かった一重まぶたで今風でない人が多く、そういったディティールなど細かい部分はものすごくデリケートに描写されています。

戦争に翻弄され最後冤罪として絞首刑にされる豊松。彼を待ち理髪店を切り盛りする房江が不憫でやりきれなかったです。作品として、人間を憎んで最後は奥さんと子供のことを考えなくていい海の底で貝になりたいといっているので非常に切ないです。ダンサー・イン・ザ・ダークやグリーン・マイルみたいな終わり方なので、このもやもやした気持ちがこの作品の肝なのかもしれません。

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